秋季国内外全国合宿を振り返って
日本空手協会(JKA)が毎年開催する「秋季国内外全国合宿」は、日本全国や海外から空手道の修練者が一堂に会する、非常に重要なイベントです。この合宿は、空手技術の向上や指導方法の習得だけでなく、空手を通じた国際交流や文化理解の機会となっています。
また、参加者においては、JKAの指導者から直接指導を受けることができ、技術の向上と共に、空手を通じた友情や国際交流も深められます。合宿では、型の稽古や組手の技術指導、初心者から上級者までが参加できる内容が用意されています。
今回の合宿は、世界大会年だったため、参加者が過去最大の800人超という大イベントになりました。
講習会では基本・基本組手、選定形、五十四歩小、雲手の指導を各指導員が行いました。基本のクラスでは、基本動作の反復練習(数稽古)を通じて、正確で力強い動作を身につけることを目指しました。形クラスでは、形に含まれる武術の意味を学び、その実践に重点が置かれました。上級者向けには難度の高い形も行われ、奥深い技術の理解が促進されました。また、組手クラスでは組手の応用技術や瞬発力・集中力の向上、技の正確な目標、対人への技の応用など様々なことが行われました。
審査会の参加者も多く、段合格者は56名、資格合格者は96名となりました。
段、資格を受験される方々には、普段から稽古している方だけではなく、年数がたったために現在の実力を知ろうとチャレンジされている方など、様々な方がいらっしゃいます。合格された方はもちろん、残念ながら結果が振るわなかった方も、さらに稽古に勤しんでいただき、次の機会には合格できるよう頑張っていただきたいと思います。
大金勇太郎